​蔦 哲一朗監督 最新作

​雨

​の

​詩

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第33回 マルセイユ国際映画祭 招待作品

『雨の詩』(英題:Song of Rain) 

監督

蔦 哲一朗

須森隆文 寺岡弘貴

プロデューサー:増渕愛子 

撮影監督:青木 穣 録音技師:佐々井宏太 制作進行:辻 秋之 助監督:久保寺晃一 撮影助手:石井綾乃/村上拓也 

製作・配給 ニコニコフィルム 2021年/日本/ビスタサイズ/5.1ch/モノクロ/45分

20221112日(土) ポレポレ東中野 ほかロードショー

introduction

静寂なき現代にあらわれた“魔術的映画体験”

本作は、都会から移住してきたジンと地元民テラを主人公に、日本の片隅で静かに生きる男たちの自給自足生活が描かれている。彼らが住む家として劇中で使用された「アースシップMIMA」は、環境への負担軽減が期待されるオフグリッドハウス(公共のインフラを必要としない建物)である。そんな異世界の空気感を漂わせる家で、のんびり生活をする彼らの日常は森や川の音につつまれ、大地と繋がっている。ノスタルジックかつ四次元的な映像が、あなたを自然の暗闇へと導き“魔術的映画体験”へと誘う。

未来へフィルムをつなぐ
世界が注目の次世代監督による“和製”スローシネマ!

デジタルが主流になった映画製作現場で、フィルム撮影を貫きつづける監督の蔦 哲一朗(『祖谷物語-おくのひと-』)は絶滅危惧種的な映像作家である。彼の叙情的な自然描写を追求する姿勢やフィルムに対する情熱はヨーロッパやアジアの映画祭で注目されている。そんな彼の最新作は、16ミリ白黒フィルムの特性を最大限活かした神秘的な映像が評価され、マルセイユ国際映画祭に招待された。日本の僻地で育った異端児は、かつてタルコフスキーやタル・ベーラ、蔡明亮などが確立した「スローシネマ」をアップデートしようと挑みつづけている。

story

自然に配慮した生活をするジンとテラは、雨水をろ過し生活 用水に変える循環機能をもった「アースシップ」という家に住みながら、自給自足の生活に挑んでいる。都会から移住し てきたジンは、地元民のテラから狩りなど田舎での暮らし方を教わり、文学や詩を楽しむように自然を理解していく。自分たちで野菜を作り、自然の中で生きることに意義を感じていたふたりだったが、次第に関係がギクシャクし始めていたのであった。

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cast

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須森隆文(ジン役)

Ryubun Sumori

1988年・静岡県生まれ。映画『斬、』(2018/監督:塚本晋也)、『世田谷の優ちゃん』(2020/監督:柳 英里紗)などに出演。また、King Gnu 「千両役者」を始め、TK from 凛として時雨、般若、shaka bose 釈迦坊主など多数のMVに出演。独特な存在感を活かし活躍の場を広げており、2022年はWOWOWオリジナルドラマ『TOKYO VICE』に出演が決まっている。

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寺岡弘貴(テラ役)

hiroki teraoka

1985年・徳島県生まれ。農家。
幼少期から自然に親しみ、大学卒業と同時に、魚釣りや昆虫採集を楽しむため沖縄に移住。現在は徳島にUターンし、「わかめ農園」を経営。ワカメを肥料にして、キャベツやゴーヤなど数多くの農作物を栽培している。また、魚の調理が得意で、劇中でも見事なウナギさばきを披露してくれている。

director

蔦 哲一朗『祖谷物語 –おくのひと–』

1984年生まれ・徳島県出身。上京して東京工芸大学で映画を学び、2013年に徳島・祖谷(いや)地方を舞台にした映画『祖谷物語-おくのひと-』を35㎜カラーフィルムで制作。東京国際映画祭をはじめ、トロムソ国際映画祭(ノルウェー)で日本人初となるグランプリを受賞するなど国内外で数多くの映画祭に出品され話題となった。また、BFI(英国映画協会)が2020年に発表した各年を代表する日本映画において、2013年のベストワン映画に選出。その後、祖父である池田高校野球部元監督・蔦文也のドキュメンタリー映画『蔦監督-高校野球を変えた男の真実-』を発表。地元・徳島への貢献と、映像を通して自然の美しさを伝えることをテーマに活動している。現在は新作長編映画『黒の牛』を2023年公開に向け準備中。

時代は地球に配慮した社会に、表面上は少しずつ変わってきていますが、それでも多くの方はまだ資本主義が生んだ大量生産大量消費の便利さから抜け出せそうにはありません。私もその一人です。私はその罪悪感を映画で解消しようとしているに過ぎませんが、本当に自然の中に身を置いて、悪戦苦闘しながらも、あるべき生活に挑んでいる方々を見ると、勝手ながら救われた気持ちになります。

この映画はそんな皆さんに向けて作った讃歌です。私は今、東京の都会で子育てに奮闘する毎日ですが、ゆくゆくは田舎へ戻り、敬愛する詩人・山尾三省さんのように自然と対話しながら、渇いた心を潤す水みたいな映画を作れたらと思っています。

​蔦 哲一朗

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16ミリフィルムのモノクロの45分が心地よかった。

久しく聞いていなかった、雨、渓流、鳥、虫達の音が見事にフィルムに焼き付いている。

東京を離れてどこに移住しようかと模索している僕には嬉しい移住映画。

徳島県美馬市、一度訪ねてみなければなるまい。

武正晴(映画監督/『百円の恋』)

長い時間をかけ、じっとり森に浸透していく雨。やがて雨は止み、これまで誰も見た事のない新種の植物が力強く芽を出してくるに違いない。「雨の詩」は、そんな蔦哲一朗の新たな息吹の到来を、しっかりと予感させる。

山本政志(映画監督)

詩の言葉、炎が燃え立つ音、咀嚼音、それらの音が自然のなかですべて溶け合ってゆく瞬間、そこに始原的といっていい人間の"生"そのものが宿っていた。

男ふたりが自給自足の共同生活を営む日本の僻地は、日本であってどこにもない場所でもある。

児玉美月(映画執筆家)

陽が昇り、陽が沈む。雨が降り、雨がやむ。人と人、人と自然がただともにあることがむき出しにされる森の静けさの中で、言葉や書物はどんな意味をもつのだろう。読むことではじまり、読むことで終わるこの美しい寡黙に満たされた映画を観ながら、遠い未来に人類が消滅して家々が崩れ、野ざらしにされた詩集のページを、風が翻していく光景を想像した。

アサノタカオ(編集者)

このふたりの関係って何だろう?

っていうか、この家の仕組みってどうなってんの?。

ソーラー発電のオフグリッド、水のダウンサイクル…

え?スッポンの甲羅って食えんの?

とにかく疑問だらけなんだけど、いろんなことがちゃんと循環している。

そのせいだろうか、最初から最後までなんか安心して観れました。

どっかで大変な事が起きても、きっとこの二人と家はこのままなんだろう。

田村余一(百姓/自給自足生活実践者)

comment

自然との対峙。

『雨の詩』を拝見して、

我々は自然に寄り添えるか?

という問いが浮かんだが、

なんだか適切じゃない気がする。

 

人間の尺度を超えた自然は恵みも与えてくれるが、

別に我々人間のことを想って雨を降らせたり、

太陽であたためてくれたりしてるわけではないだろう。

 

でも夜、暗闇の中で焚き火を見ていると、

人間だって自然にそこまで嫌われていないような、

まだ調和できるような気分になる。

自然の中にいてもいいと言ってもらえてる気になる。

勘違いかもしれない。

優しくされたら、優しくなりたい。

自然の摂理が、全然気にしてなくても。

小田香(映画作家)

東京から逃げ出したくなることは、しょっちゅうです。

が、どこかに根を張って暮らす覚悟もなく、うだうだと今を続けている。

いつかカタストロフィが起きたときに、嗚呼!と思うのでしょう。

それにしても、スローシネマなんて言葉があるとは知りませんでした。

もしかしたら、僕がやってきた映画作りも、案外そうだったのかもしれません。

でも、全作品フィルムで撮り続けるなんて大それたことは、僕には出来ない。

うらやましいよ!

七里圭(映画監督)

人間の本能的な欲求は、過去も未来もその先も、何ら変わらないというのに、便利になりすぎた現代は、見えていないものが多すぎるような気がします。この作品は、インフラを必要としないアースシップを通して、原始と近未来が融合し、ジンとテラ、そして自然が共演している感覚になります。ここにある。そこにいる。ただ生きている全てがこんなにも生々しく、美しいものかと。観終わった後、自分自身の息遣いに耳を澄ませている私がいました。

山下リオ(女優)

theater

※上映時間および詳細は、各劇場へお問合せください。

※劇場情報は随時更新いたします​。

 
 
 

​北海道・東北

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​関東・甲信越

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東京

DCP

11月12日(土)〜

03-3371-0088

​中部

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関西

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DCP

11月26日(土)〜

06-6582-1416

​四国・中国

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​九州・沖縄

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11月26日(土)・27日(日)

11月26日(土)11:00~12:00は上映前に蔦監督による舞台挨拶があります。

 
 
 

福岡

DCP

2月14日(火)​のみ

092-751-4268

20221112(土) ポレポレ東中野 ほかロードショー

​どう生きるか? いま自然に訊ねる––

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​の

​詩

須森隆文 寺岡弘貴

監督・脚本:蔦 哲一朗 プロデューサー:増渕愛子 

撮影監督:青木 穣 録音技師:佐々井宏太 制作進行:辻 秋之 助監督:久保寺晃一 撮影助手:石井綾乃/村上拓也 

製作・配給 ニコニコフィルム 2021年/日本/ビスタサイズ/5.1ch/モノクロ/45分

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業